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信越五岳100kトレイルランレース 完走記(結)

<~飯縄山西登山口>

中社を出発すると、境内の中で、すぐに90k地点を通過。

「あ~!エイドの蕎麦の写真を撮り忘れた~!」とZEKEさん絶叫。引き返す手もあったけど、皆さんに見送られて小走りにスタートしてきたので、そのまま先へ。

駐車場内で横を走っていたランナーが、「あと10kですよねnote」と嬉しそうにしていたので、すかさず、「でも、3時間はみたほうがいいですよ~。斑尾なんかと比較にならない激登りと岩場下りが待ってるからね…」とご忠告。だって事実だも~ん。

夏にナイトランで一度試走しておいたから、飯縄登山の覚悟はできていた。あの1回しか西登山道は経験してなかったけど、それでもアドバンテージはあったと思う。

弱った脚で、中社の石段をそろそろと下り、蕎麦屋の前から舗装路を登山道へ向かって進む。やはり基本は歩きだったと思うが、少しは走ったような気もする。

未舗装路になって、さらに進んで、いよいよ登山道到着。たぶん14時間37分くらい。ここで、仕事を終えて、ゴール地点に到着しているはずの弐号に電話を入れた。

「これから登山開始だから、23時くらいになるかも!」
「うん。やまとうまさんに聞いた!みんなで待ってる。」

よ~し、登り脚は元気なんだよ、たぶん。挽回するぜ~。気持ちは、わりと余裕があったかも。


 
(予定:13時間37分 実際:14時間37分 貯金:マイナス60分)

<~飯縄山山頂へ>

ここから本格的に三灯体制にシフト。ベルトの胴ライト(Petzl tikka plus)で足元を広く照らし、ヘッドランプ(Petzl Tikka Xp)は進行方向、そしてハンドライト(閃SG309)で次の一歩の足場を確認しながら、じっくりと登り始めた。

スタッフや、下山してくるカメラマンさんに大勢遭遇した。序盤は緩い部分もあるけど、走れる部分はそう多くはない。従って、痛みはあまり感じない。時々小休止を入れながらも、わりと快調に登り続けた。
 途中、追いつかれたランナーもいたと思うが、少し先で脚が固まっている様子のところを抜き返したりして、たぶん、順位は上がったんじゃないかな?

 もうすぐレースが終わる、ということを意識したのか、時々、ZEKEさんの会話の内容が、現実世界の仕事の話などに変化してきた。最初の野辺山出場のときは、終盤で「あと少しで終わっちゃうのか…」と感傷的になったりしたけど、今回は、とにかく早くゴールしてレースを完了させたいと念じてた。

 中腹でも、カメラマンさんがスタンバイしていてくれて、励みになった。また、テント設営して待機してくれてるボランティアスタッフの方にも声援を受け、無理ないペースで登り続けた。きつい登りには違いないが、それほど深刻な状況ではなかった。

ハンドライトを岩の先に向けたとき、いきなり人の顔がアップで照らし出されたときは驚いた!生きてないのかと思ったもの…。
 「大丈夫ですかsign02」と尋ねると、「…休んでるだけだから大丈夫です。先に行ってください…gawk」との返事が…。もう少しで、顔を踏んづけるとこだったよ…。

やがて、霧が濃くなり始め、雲の中に入ったよう。ZEKEさんは、喋りながら脇見をしていて、向こう脛を岩にぶつけたようで、「うっ!」と呻いたまま、しばらく痛みをこらえていた。生足だったから、その激痛は察するに余りあった…。よく辛抱しましたね。

さらに登り続けると、尾根に出る少し手前のポジションで、ボランティアスタッフのShinoさんを発見!happy01

「Shinoさ~んscissors」と手を振りながら近づいて、しばらく談笑。「序盤は1時間も貯金があったけど、途中でいろいろあって、今じゃこんな位置ですよ~」、なんてことを話しながら、リフレッシュさせてもらった。
 自分らは、あと少しでゴールすれば終わりだけど、朝方までここで任務を続けるShinoさんたちも大変でしたね。お疲れ様です。

その先へ進むと、急に風を感じるようになり、尾根が近いことがわかった。緩い部分は足取りも軽く、急な登りはなんとか凌いで、ようやく登山道分岐に到着。
 スタッフの方に、「さあ、ここからは下りですよ!足元に気をつけて!」と送り出してもらった。

覚悟をしていたのより、かなり余裕を持って登りをクリアできた。でも、本当に慎重にならなきゃいけないのは、ここからの下りなんだよね。流血の事態だけは勘弁願いたいものだ。

<南登山道下り~ゴール>

自分はトレマンさんツアーには、それほど出てないけど、この南登山道は、常連のメンバーはガンガン駆け下りるエリアだ。でも、100k目前の距離を走った後で、しかも夜間走行となると、話は別だ。
 とにかく、怪我をしないように、確実に降りる。登りは大丈夫だった脚も、やはり下りで体重をかけると、悲鳴を上げたくなる状態だ。

岩場の段差は、両手で体重を支えて、尻餅寸前のような体勢でズリズリ降りる。
また、お互いのライトで陰ができないように、ZEKEさんとも、少し間隔を広げて降りていく。

急な岩場では前後に全く人影がなく、後続に煽られるような心配は皆無だったので、確実なルートを選びながら、着実に進んで行った。推奨されるルートに白いテープが巻かれていたようだったが、衝撃を緩和したい自分は、ついつい段差のない根っこルートに進みたがり、時々足を滑らせて冷や汗をかいた。

岩場の連続をクリアしていくと、5~6名のグループに追いつき、すべてパスさせてもらった。やっぱり、闇の中でのこの登山道下りは怖いよね…。(と言っても、自分も夜間1回、昼間1回しか経験してないけどね)

傾斜が緩くなってきても、岩がゴロゴロしてるので、ここの下りは侮れない。案の定、調子に乗って小走りに加速していたら、つま先をぶつけてダイビングしてしまった。impact

幸い、ハンドライトを持った右手が受身を取れたので、顔から転倒したわりにはダメージは少なかった。右膝の打撲と、左頬骨の打撲くらいで済んだ。
 左の頬は、今でも少し凹んでるような気がするけど、相対的に鼻が高く見えることを期待して、放置プレーを決め込んでいる。punch

「大丈夫、大丈夫!」という自分よりも、後ろで見ていたZEKEさんが驚いたようで、「ゆっくり行きましょう!」と安全第一で進むことになった。

この前後、天狗の硯岩あたりだろうか、正面脇にヘッドランプの光が見え、「あと少しです。でも、この先も足元に注意してくださ~い」と男性の声が。「皆さんをゴールでお迎えできなくてすみません。代わりにここでお迎えさせてもらいます」

石川さんだった。手を差し出されたので、固い握手を交わし、まだまだ続く細い九十九折を下り続けた。爪はもう限界を越えていたけど、そんなのどうでもよかった。

かなり下って、傾斜も緩く、走れるエリアになったが、さっきの転倒があってからは、ここまで来て大怪我はしたくない、とかなり慎重なペースに戻していた。

なので、走れるエリアに入ってから、岩場でパスしてきた人数と同じくらい、抜き返されたかも知れない。でも、悔しくはなかった。岩場の下りは、ボロボロのわりに、よく頑張ったと思えたから。

一の鳥居に着いたところで、再びやまとうまさんに電話を入れた。

「今、下り切って、一の鳥居に着いたよ~。結構、頑張ったよ~!」

さて、そこからは、ラン再開。泣いても笑っても、あと数キロ。ここまで来たら、もう誰にも抜かれたくない。

これまで走れなかった鬱憤を晴らすべく、「最後は走ってゴールしましょう」とZEKEさんとスパート。試走の時より、ずっと短く感じた距離を、とにかく転倒だけはしないように注意しながら、林道を駆け抜ける。

残念ながら、ゴール会場の数百メートル手前で1名にかわされたけど、でも、悪くないペースでゴールゲートへ向かって走る、走る、走る。

「やっぱり最後は、手をつないでガッツポーズかな?」「大会役員が怒ったりして…!」などと冗談を言いながら、回り込んでゴール会場へ走り続ける。

照明が明るくて、アナウンスの声も響き渡っている。

もう一度ぐるっと回ると、正面にゲートが見えた。出迎えの皆さんの姿も認識できた!

それじゃ、とばかりに手をつないで、両手を挙げて、ゴール! happy02

17時間をわずかに切れず、それでも、まずは納得の完走を果たせました。

・飯縄スキー場ゴール(100.0k地点) 予定:15時間54分 実際:17時間00分(貯金:マイナス66分)

90_fin 91_fin

U井さんが、写真撮ってくれました~♪

92_fin 93_fin

皆さん、応援ありがとうございました~♪

やまとうまさんのおでん、無事にいただくことができました。

99_finisherplate

で、本日、杉板の完走証が届きました。

今年は、「完走した」ってだけの結果(でも満足してるよ~)に終わりましたが、あと3時間短縮してても不思議はなかったな~と早くも強気モードの私でございます。

飯縄登山は、ちょっと皮算用がきつめだったので、かなり頑張れたと思ってます。転倒後のペースダウンが誤算でしたな。

実は、すでに来年の皮算用ができていたりします。(笑)

途中までゴールでお待ちいただいた方、お待たせしてすみませんでした。道中のご声援、大変励みになりました。

 来年は、満足できるトレーニングを積んで、バッチリ照準を合わせて臨みたいと思っております。
 
とりあえず、14時間は切っておかないと格好がつかないような気がします。

そんなことを思いながら、とりあえず、レース編はこのへんで。

   ~完~

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コメント

人それぞれのドラマがありますね~
トレランの100キロは旅であり、自分との戦いだと思いました!
自分も来年も今年の自分と戦います!
でもレースなんで勝負なんで、どんなレースでも全力で頑張りたいですね!
爪は無理しないで下さいね(*^-^)
うさ吉さんの頑張りには力をもらいます!とはいえ負けたくないですよ(^O^)
来年の長野マラソンも絶対勝ちたいです!
お互い楽しみながらも、頑張って今後もレベルアップしたいです!
よろしくお願いしますhappy01

なんか途中で読むのがつらくなりましたが、最後は感動のゴール!!
お疲れさまでした。

山ばっかり行ってないで走らないと!

100kMお疲れ様でした。お二人の笑顔が反射板よりも眩しいです!!!
あの後家に帰って夜中の1時過ぎに強くなる雨脚、、、
私的には来年このレースがあるなら「3時半まで飯綱にいる」言うのがテーマかな。

トレマンさん、いつも全力勝負で行ってくださいませ。(ってか、そのモードしか見たことないも~ん)

密かに、ロードでは負けたくないと思っている私です。長野マラソンに出たとしたら、ずっと10m後ろを気配を消して付いて行き、40k過ぎからスパート合戦でぶっちぎる!ってのが気持ちよさそう~!キャー♪痺れる~happy02

Kuroさん、どもです。
冬山にもチャレンジしちゃうんでしょうか?
不帰から無事帰られたようでなによりでした。

やはり、この年代になると、それ用のトレーニングを積まないと、狙い通りの結果は出ませんな~。
完走でよしとするには、まだまだ早すぎると思うんですよね…。think

U井さん、写真ありがとうございました♪happy01
ベストペーサー賞にノミネートされるような完璧なリードぶりだったようですね!shine
お疲れ様でした。

乙見湖に到着する前、「あとの33kはU井さんに襷を渡してリタイアしようかな~」という妄想も脳裏を過ぎりましたが、すでにスタートされたあとだったので、仕方なく自力で完走しました。punch

来年は、地元枠狙いで行きませんか?

記事アップロードお疲れ様でした!
飯縄で転んだときは格闘ゲームの体力ゲージが一気に下がった感じでした~。
岩にあててしまった足の部分の毛が剃れてましたがやっと生えてきました。(≧∇≦)

初めての長距離レースだったのでベテランランナーと一緒に走れたことが大変心強かったです。
ありがとうございました!
来年も頑張りましょう!

ウルトラ記事お疲れさまでした。
見えないところでの様々なドラマ、拝見させてもらいました。

リザルトを見ると、ZEKEさんと同着なんですね。
さすがは石川さんプロデュース!無粋ではありませんね。

壮大な完走記ありがとうございました。そしてご苦労様でした。
なにかその場に居なくても居るような錯覚に陥りました。
そして強く心に残ったのは、ゴールで心配そうに見守る弐号さんの姿と菅平のゴールで待つうさ吉さんの姿。
プライバシー保護の為、詳しくは書けませんが感動をありがとうございました。

ZEKEさん、どもです。

菅平での快走から判断すると、相当余力を残させてしまったのではないかと…。
私も、杉板完走賞に刻印されたゴールタイムを目の当たりにして、このままでは終わらせられないぞ、と…。

来年は、目一杯暴れまくってください!

やまとうまさん、お世話になりました。
まさか、戸隠エリアを歩き倒すことになるとは予想してませんでした…。

おでんは明らかにモチベーションを高めてくれました!smile

ぎっぺさん、乙見湖でのご声援ありがとうございました。
ちょうど、「絶対完走してやる~!」モードに切り替わった直後の遭遇でした。

やはり、店長から1時間以上は離されたくないというのが本音ですね…。coldsweats01
来年、キッチリやり直します。

「血ng」の件は、「よくあること」と軽く流していただいて、ちょっと一安心しました。

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