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2010信越五岳110km(3)

乙見ダムの上を調子よく進んで行った。レース開始から、10時間35分が経過していた。

こんなとこやあんなとこが楽しかった、って弐号の話を聞きながら、階段をゆっくり登る。
ここから先は、試走で一緒に走っているエリアだから、彼女も様子はちゃんとわかっている。
唯一気になるのは、日没前に黒姫登山道をどこまで先に進むことができるか、ってことだけだったが、今回はアスリートモードとは程遠い、ちゃっかり完走狙いモードで参加しているので、それほどシビアな問題でもなかった。

先行組もチラホラ視界には入っていたが、先は長いので、無理して追いつくつもりもなく、マイペースで淡々と進む。
そのうち、弐号が膝が痛むと言い始めた。
ペースを落として様子を見る。ここのトレイルは、木道が微妙で、ちょっと走りづらい箇所も多い。
少し走っては、「ちょっと無理かも…」と言って立ち止まる。しばらく歩いて、時々少し走っては、また歩く。
後続の何組かに追いつかれ、先にやり過ごしていると、やがてS水さんにも追いつかれた。
「お先にどうぞ~」と言葉を交わして、先行してもらった。

弐号が走れる程度のペースを把握すべく、しばらく前をゆっくり走らせた。
まあ、すでに68kmくらい走り続けているわけだから、どこも痛くならないほうがどうかしている。

登りの山道は普通に歩けるようで、つまり、着地の衝撃が問題なのであった。
歩きと走りを交互に織り交ぜながら、時折遭遇する選手に声をかけて、傍らをスローモーションのように抜いていく。
そうして、最後のトレイルをゆっくり下り、林道に出た。

<林道合流点通過:11時間09分>

誘導スタッフのおじさん達に挨拶をして、速歩で先へ進む。パワーウォークなら、痛みはかなり和らぐはずだ。
意外とすぐに二股分岐に到着し、氷沢橋を渡る。ここも、速歩でグイグイと進み、だらだら歩いている選手はどんどんパスしていく。
トレイルで道を譲った男女のチームにも追いつき、再び前に出た。

途中、「少し走ってみる。でも、ゆっくりだよ」と申告を受けると、しばらく一緒に走り、「あ、ちょっと限界だ…」の申し出で、速歩に戻す。
こんな繰り返しだったが、それなりに良いペースを維持できたように思う。
なにより、気持ちが切れているわけではないので、まだ大丈夫だ。

空の明るいうちに、黒姫登山口に到着。給水はパスして、そのまま登山道へ進む。ここで、休憩中の二組をパスした。

<黒姫西登山口通過 11時間40分>

登山道は、自分が先行して進んだ。時折、「ちょっと速いかも」と弐号に言われて、ペースを加減しながら進む。
基本的に、登山道の登りは歩いている選手が多いので、自分達のペースで進むと、何組かをパスすることが出来た。

そして、淡々と歩を進めていると、意外に早く竹細工の森の合流点に到着。

不安なのは、ここから先の走れるエリアと、古池までの段差のある滑る急降だった。
が、自分の心配を余所に、ゆっくりペースで軽いJog程度で走り始めると、なんとか弐号も付いて来られそうな様子。
大ダルミの辺りは膝に負担をかけないように、ライトを照らして慎重に通過したが、意外と弐号が頑張れた。

新道分岐を通過する頃には、完全にライト頼みの夜間走行となったが、足元の状況に集中しなければならない分、膝の痛みも薄らいできたようだった。
泥だらけの岩や木の根に足を滑らせないように気を付けながら、泥濘を警戒しつつ足の置き場を決めて行く。途中、何度か遭遇する渡渉ポイントでは、シューズに滲入する川の水の冷たさが刺激的だった。

この先、古池までの段差の大きい箇所には、スタッフが待機してくれていた。途中から、弐号を先行させ、ゆっくりペースで下ってきた。
と、「うさ吉さん!」と声を掛けられた。ヘッドライトに照らし出されたのは、H井さんだった。
「お久しぶり~♪ 今年はH井さん出場してないね、って噂してたんだよ~」とご挨拶。ひょっとして、去年のこのレース以来の再会だったのかしら。
まだ夜になったばかりだけど、朝方までのボランティア、お疲れ様です。

なんとなく下りの難易度が下がってきたきたところで、自分が先行して軽く駆け下りる。弐号の膝でも、辛うじて耐えられる程度の速度で。
だんだん先行する選手に追い付き始め、数人のグループの後ろに付く。傍らには、スピード違反で転倒したと思われる選手が打撲の確認をしていたりする。

間もなく、古池に到着。こんなに暗くなってから通るのは初めてかも。
先行選手の後ろを歩いて進んで行ったが、ちょっとペースが遅すぎて合わない。その前方の選手たちは、とっくに走って行ってしまった…。
途中で、「すみません、前に出ます」と声をかけ、ゆっくりと走り始めた。

弐号に確認すると、もう少しペースアップしても大丈夫だという。
気持ちの良いレベルで、淡々と進む。
「岩!」「木道!」「左に泥濘!」などと叫びながら駆け抜ける。
その都度、後ろから「ハイ!」と返事がある。(こんなに良いお返事、自宅じゃ聞いたことないぞ…coldsweats01 )

「段差!」「ハイ!」
「岩、続けて岩!」「ハイ!」

こんな掛け声を合わせながら、良いリズムで走り続け、やがて登山口に到着。
道路をゆっくりつないで、6A戸隠大橋に到着した。乙見湖から14.4kmの道のりだった。

かなり歩きを交えたわりに、まだ貯金が10分以上残っていた。登山道下りでの頑張りが効いていた。

<6A 戸隠大橋着 13時間22分 81km地点>

エイドでは、笹ずしやパワーバー、コーラ、バナナなどを頂き、ムサシもコップ2杯補給。
自分的には、まだ序盤だし、ペースもゆっくりなので、絶好調(←当たり前)。ただ、やっぱり下りのトレイルが続いた区間で、爪先が少し気になってはいた。

約2分半ほど休憩して、出発。サカサ川歩道まではアスファルトの道路が続く。
「ゆっくり走れるか?」と尋ねると、首を横に振られた。「どんなに良い道でも、今は走りたくない感じ…」と言われた。

それじゃ、ってことで、しばらく舗装路を歩き始める。「歩く」と言っても、自分の歩くペースは、他人に比べるとかなり速い。
後ろから、「どうしてそんなに速いん?」と突っ込まれると、一瞬ペースダウンするものの、ほとぼりが冷めると、再びじわじわとペースアップしてしまう。

そんな騙し合いをしているうちに、サカサ川歩道の入口に到着。

今年も、戸隠エリアは歩き倒す羽目になるのかな?と、一瞬頭を過ぎった。

(続く)

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