« 野沢温泉 セクション3(灯篭木峠~巣鷹湖~やまびこエイド)前半 | トップページ | 週末のトレーニング »

野沢温泉 セクション3(灯篭木峠~巣鷹湖~やまびこエイド)後半

やまびこ山頂駅。本日、最後のエイドだ。

他に選手は誰もいなかった。二人が取材されてる間、ハイドレに水を入れ、バナナ、オレンジを食べる。ここでショッツのWildBeanも摂取しておく。
もう19時40分過ぎなので、すっかり気温が下がっている。じっとしていると寒いくらいだ。
 エイドでの二人の撮影が15分くらい。その後、二人がriceballを食べたり、休憩したり、エイドのスタッフと記念撮影をしたりしている間に、U島センセー通過。さらに、もう一人の女性も通過して行った。
まだしばらくスタートしそうもないので、自分もriceballを食べ、トイレに行き、どこかの路上で待機中の弐号に電話をし、「いま、やまびこエイド。今夜は泊まりになりそう」と伝える。
 ストレッチなどをして時間をつぶし、20時過ぎに、スタート。
スタッフの方から、「あと15km!」との声がかかった。自分の計算では、ここから17kmあるはずなんだけど…。

真っ暗闇の中、足元だけに注意して、トレイルなのかゲレンデなのか、よくわからない区間を下る。

一度、舗装路を渡り、今度は案内看板とコース仕切テープに従って、森の中の往復区間だ。
巨大な蛾がヘッドランプ目掛けて特攻してくるので、時折、和可菜ちゃんが、「ひ!」と立ち止まる。
熊除けの板を、舞ちゃんが元気に連打する。もちろん大声で唄いながら、だ。

50km地点の看板が現れた。やっぱり、やまびこ駅から17kmが正解だったらしい。
「やっぱり、○○さんの計算が合ってた~!」と、辛うじて二人の信頼を取り戻した。happy01

時々、木の根や段差に躓きながらも、舗装路にぶつかり、巣鷹湖周辺エリアまで戻ってきたようだ。
和可菜ちゃんは、足に肉刺が出来てるらしい。「あ、僕も、すごい肉刺出来てる感じする。両足にいくつかできてる。かなり痛いし。」
「ふ~ん。○○さんでも出来るんじゃ、しょうがないですよね…」。頑張れ、応援してるじょ。

しばらく舗装路を下る。快調なペースだ。オレンジ色の綺麗なお月様を眺めながら、黙々と駆け下りる。時々現れる車の窓から、「頑張れ~!」と声援をいただき、「ありがとう!」と手を振って応える。暗くて顔は見えないけど。

誘導に従って、もう一度ゲレンデエリアに入る。溝に気をつけながら、どんどん下る。

いつのまにか、お月様のポジションが180度変わっていた。fullmoon

再び舗装路にぶつかり、あとは、灯篭木峠のCPを目指してひたすら駆け降りる。路面の亀裂の立体感が、足裏に不愉快に感じ、時折コース取りを変更する。
 和可菜ちゃんは、結構、脚がつらそうだった。

灯篭木峠の直前(直後かも)で、先行する選手に追いついた。
U島センセーだ! 結局、灯篭木峠~やまびこ駅の往復区間だけで、5回も顔を合わせたことになる。
「お疲れ様!お先に~」と声をかけ、先行させてもらう。

灯篭木峠のCPでゼッケンの確認をしてもらい、「もう10km切りましたよね?」とすれ違い様に尋ねると、「この先が55km地点だよ~」と返ってきた。

新コースだから、まあ、そんなところかもしれない。

「ほら、街の明かりが、こんなに近づいて来たよ」と左手を差す。
「本当だ~。もう少しで温泉街だ~」と、嬉しそうな二人。

山を降りたあたりで最終ロケがあるはずなのだが、その場所の連絡がまだ来ない。
そのまま良いペースでロードを下り、最後のトレイルへの入口で、ディレクターさんへ電話してみた。
着信履歴を見ると、実は、これまでに3回ほど電話をいただいていたのだが、自分が走りに夢中で気がついていなかった。

「灯篭木峠は10分ほど前に通過。これから最後のトレイルに入ります」と連絡。最終ロケポイントは、スキー博物館の手前、カンダハーリフトの辺りに決定した。

最後のトレイルは、それほど急がず、ゆっくり進んだ。
 「今日中にはゴールしたいな…」「全然余裕!23時で大丈夫じゃないかな」
そんな会話をしながら進む。

森を抜けて、荒れた上り坂、霊園の前を歩きながら、「街に降りるのに、どうしてまた登っちゃうのかしら」と訝しく思った。

舗装路を登りきると、誘導スタッフさんが「お疲れ様~」と迎えてくれた。60km地点だ。

ここで、もう一度ディレクターさんに連絡をとり、あと2kmくらいでロケ地点につくと伝える。

和可菜ちゃんは、相当足が痛そうで、ここに至るまで、何回かシューズを履きなおしていた。

21_sec3_map

しばらく、舞ちゃんと喋りながら少し先行する。トレランは、やったぶんだけ実力がついたのがわかるから楽しいという。日頃は、たまに高尾山に出かけるくらいしか時間がとれないとか。

こんなトレーニングすればいいよ、なんて話をしながら坂道を下って行った。

やがて、カンダハーリフトの手前で、撮影スタッフに合流。

二人のインタビューをしている間に、熊鈴を外す。残り3.5kmくらい、温泉街とゲレンデの境のロードを走るだけだ。

時刻は22時半を回っている。8分ペースで走れば23時前にゴールできる。最後の1kmは登りだけど。

「16時間切れるかどうか、微妙なところだね」と、自分。残りが4kmあると、ちょっとギリギリかもな、ってのが正直なところだった。

よし、行こう! って話になって、そこからは走る、走る。

和可菜ちゃんの足がどのくらい持つか、気にかけながら、でも、どんどん走る。

高野辰之さんのお墓の前あたりで、歩いている男性を発見。

「あと少し。頑張れ!」と声をかけて抜かせてもらう。

「あと何キロですか?」「たぶん、2.5kmは切った」

「間に合いますか?」「行ける、行ける!このペースで行けば間に合う、絶対に」

「でも、ちょっと無理かも…」「絶対に行ける!君らは今、すごく速く走れてる!間に合わないわけがない」

いつの間にか、松岡うさ吉修造になっとった…。スタッフというより、完全にチームの一員になりきってた。野沢温泉の昼下りより、はるかに熱くなってる俺。…うざいオヤジですみません。(*_ _)ゴメンナサイ

そのあとも、長坂ゴンドラ付近で3人組、その先でも3人組をパスする。

「すごいね~。もうスパートする体力なんてないよ、俺ら…」と、後ろから溜息が聞こえてきた。

水場を過ぎ、南原を左折し、登り坂に入る。曲がり角のスタッフの方が、「もう1kmないですよ~」と教えてくれる。16時間まで、まだ15分近く余裕がある。

「本当に1kmなければ、このまま行けば大丈夫だけど…」

「え~。でも、王滝みたいに最後で迂回させられたら間に合わないし…」

「次の人にも、あと1kmとか言われそうだし…」

皆さん、OSJの呪いにかかっていたが、自分的には、ここまでくれば大丈夫、と一安心してた。最後も真っ直ぐにゴールだし。

良い緊張感を保ちながら、速歩で登り坂をグイグイ進んだ。

なかなかスポーツパークの照明が見えない。音も全く聞こえない。

前方には、黒い森と、自分達の影が見えるだけ。

今日一日のことを振り返りながら、「あそこが一番きつかった」、「何回か残り距離で(自分に)騙された」「マネージャ氏は元気すぎるからもう1周しろ」とか、そんな会話を交わしながら、黙々と歩いた。

「あと何分ありますか?」「そろそろ残り10分切るかな…」

「もう見えてもいいですよね…」

そのとき、照明の灯りが見えた!shine

「YES!」 (←欧米か!)

勾配が緩くなったのを見計らって、ランに切り替える。和可菜ちゃんの足、大丈夫かな?と思ってチラッと振り返ると、キッと表情が引き締まって、スイッチが入った!流石、プロだね。good

OK!行きまっしょい!

全員で駆け出す。スポーツパークの前から駐車場側に誘導されると、「え?」って声が後ろから聞こえたけど、「大丈夫、あと残り200mしかないから!」っと叫んでダッシュで先頭を引っ張る。

スロープを登りきり、ハンドライトをぐるぐる回して、ゴール地点のカメラさんに合図する。自分達が予想外に早く到着したので、慌ててカメラを担ぐ姿が遠くに見えた。

「ハイ、あとは任せた!最高の笑顔でゴールしてね!」と二人を送り出し、マネージャ氏と二人でスローダウンしながらゴールシーンを後方から見守った。

Goal1

15時間53分21秒。

…長い一日が終わった。

ゴール後、真っ先にマネージャ氏とガッチリ固い握手を交わした。お疲れ様でした。

続いて、応援に駆けつけてくれたイイヤマさんとも、ゴール地点でハイタッチ。

92_finish

二人の取材の様子を尻目に、最後のバナナとオレンジを頂いてエイドスタッフさんにお礼。

荷物を片付け、カメラをしまい、チップを返却しに大会事務所へ行くと、20代女子はまだ誰もゴールしていないという。

あ、ヤタ!年代別優勝じゃん!happy02

そのことを伝えに彼女たちのそばに行くと、「ありがとうございました~♪完走できたの、○○さんのおかげです!」と握手を求められた。いやいや、100%二人の頑張りの成果だよん。

和可菜ちゃん、ゴール後の取材で泣いてたみたいだった。自分も泣きそう…。

「一緒に記念写真を撮りましょう!」と誘われ、プロのカメラマンさんに何パターンか撮影してもらった。

Goal5_2 (これは、その脇でイイヤマさんに撮って貰った)

あ~楽しかった。充実感で一杯だ。

その後、宿に帰ってざぶんと風呂に入り、深夜零時から6名で慰労会♪ 和可菜ちゃん、舞ちゃん、マネージャさん、プロデューサさん、ディレクターさん、自分。 いや~beerの美味いこと!午前2時までに6杯は行かせていただきました。彼女達は、beerとつまみ以外にも、ご飯に味噌汁、ラーメンまで、一体どんだけ喰うんだ~!coldsweats01

来年も来て欲しいな、俺。もう、レギュラーでいいんじゃないですか、スポンサー様!

 

« 野沢温泉 セクション3(灯篭木峠~巣鷹湖~やまびこエイド)前半 | トップページ | 週末のトレーニング »

ウルトラ/トレイル」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2014年8月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

走れるかしら?

青影