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野沢温泉 セクション1(赤滝登山道~風ごうろ)

先日書いた記事だけど、簡単にまとめすぎちゃった感が強いので、忘れないうちに時系列的な記憶を書き留めておくことにした。

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前日のうちに、彼女たちとマネージャさんの分の行動食を渡しておいた。

携行品一式はジップロックにまとめ、それ以外のデポ品は、各セクション毎の摂取パターンの説明文書を添えておいた。(「ワイルドビーンは、カフェイン入りだから、最終セクションで使いましょう」「ベスパハイパーは、ここ一番の頑張りどころで摂取!」、みたいな)
 朝、現地で、バディ4人で打合せ。「いろいろと準備ありがとうございま~す。説明書の通りに補給しま~す!」と嬉しい一言をいただいた。
 まずは完走することが最優先なので、ゆっくりめに行きたいとのこと。自分の当初の皮算用は13時間くらいだったけど、17時間くらい、つまり、24時までに完走できればいいかな、って感じだった。(ロケの長さが未知だしね…)

自分のリストバンドに入れてある早見表(距離、標高)を、彼女達にも渡しておいた。(予定時刻はプレッシャーになると行けないから消してあるバージョン)

有力選手や、最高齢選手、その他、面白いエピソードのある選手達の取材がひとしきり。
気温はまだそれほど高くなく、まずまずのコンディションに思えた。

7時。野沢温泉太鼓に見送られて、スポーツパークをスタート。
「こんなペースでいいですか?」「もっとゆっくりでいいですよ。ウォーミングアップですから。たぶん、この辺りの選手は、全員オーバーペース気味だと思いますよ。」

15_blog  (右端に僕の足。背後にchihiro君が!)

一旦、南原へ下ってから、長坂方面へだらだらロードを登っていく。
カメラを受け取ったのがスタート1時間前だったので、練習代わりに応援風景や、他の選手との絡みを撮影してみる。
今回は、65kmの長丁場なので、撮影のオンオフの切替をしっかり相手に伝えようと思っていた。
「カメラ回す際には、必ずお知らせしますから、それ以外はリラックスしてて下さいね」

温泉街のコースは、昨年と同じだから、頭に入っている。事前にコースの説明が出来る分、自分も若干進歩している。

89_village

麻釜の前で、最初のロケ。待機していたディレクターさんにお任せし、しばし休憩。この時点で、ほぼ最後尾に近くなる。

朝から取材が忙しかった彼女達なので、「今のうちに行っておいたほうがいいよ!」と街中でトイレタイムを1回とり、気分スッキリと朝市に向う。

「朝市の様子と、沿道の応援風景を撮りながら行きますね~」と言ったとたんに、いきなり前方にロケ隊が出現。
本職にお任せして、さりげなく脇を通過する。よく考えたら、今回、自分は、全体の進行スケジュール表を渡されていないので、自分以外のカメラさんの行動を全く把握していないのだった…。いいのか、それで?sweat02

街中を一回りして再びスポーツパークへ。スタートから52分くらいが経過。順調なペースだった。

12_onjob

ここから登山道入り口までは、大半がジープ道になる。王滝ウルトラ経験のある二人には、お馴染みの林道だ。上手にストックを操りながら、快調に進んでいく。
 これ以降のコースの特徴を説明をしながら、かなり多くの選手を抜いたような気がする。
二人は、レギュラーのラジオ番組を持っているらしく、時々DJ風のやりとりが入ったり、自衛隊の訓練ネタが入ったり、英会話教室が始まったり、と、ハイテンションモード一直線。
傾斜が緩くなれば走り、急になればストックを持ち、と、順調に登山道入口のCPに到達。(8:38AM)

「いいペースで来てますよ♪ ちょっと休憩しますか?」と尋ねると、「大丈夫です!」と即答された。一度休むと癖になるから、基本的に、エイド以外では休憩しないのだそうだ。(たいへん勉強になります!)

塩飴を口に放り込んで、赤滝登山道へ。自分は先週下見に来たから、泥濘具合を把握してる。今朝も大勢が歩いたあとだから、ズリズリすることを覚悟した。
「この先、川や滝があって、涼しい景色がみられるよ」「何箇所か川を渡るけど、水量はそこそこあるからね」と説明しておく。

森に入ると、とたんにひんやりして気持ちがいい。彼女達も楽しそうだ。思った以上に、渋滞もしていない。適度な間隔で先行者の背中が見える。

18_river

和可菜ちゃんが、「このシューズはゴアですか?」と尋ねてきた。僕以外の3名は、スポンサーさんから最新のシューズを提供されている。「ゴアじゃないから、もし水が浸入しても、そのうち抜けてくよ」。
よく考えたら、タレントさんって、シューズの慣らし履きをしてる時間ないんだねぇ。

最初の渡渉ポイントに到着。数人の選手が、靴下を脱いでいた。裸足で渡るようだ。
一方、自分は、ビューファインダーを覗きながらの渡渉になるので、最初からバシャバシャ作戦で行くことに決めていた。限りなくランシューに近いNBのMT875Jが今日の相棒だ。

登山道だから、基本的に登りが続く。王滝のレースしか経験していない二人には、このシチュエーションが新鮮だったようだ。
「これが本来の正統派トレイルの姿だと思うよ…」と呟いておいた。

ずっと元気だった舞ちゃんが、「あとどのくらいで下りになりますか~?」と尋ねてくるようになった。「山頂に着くまで、基本的に登りしかないよ~」と自分。

観念したのか、トトロの唄「歩こう~歩こう~」と歌いながら健気に前進開始。
「どこかで休憩する?」と尋ねると、和可奈ちゃんが、「途中では休みませ~ん」と、きっぱり。
凛々しいじゃあ~りませんか。(爪の垢もらうの忘れた…)

何回か川を渡り、滝を眺め、泥濘でシューズを泥まみれにしながら、鎖場に到着。
待機のカメラさんと「お疲れ様で~す」とご挨拶。

前日の説明会に出ていない自分は、ここで初めて、梯子の存在を知った。
鎖場に、梯子が2台かかってる…。確かに渋滞はしないだろうけど、ちょっと興醒めだったかも…。
カメラを胸のカラビナに固定し、アッという間に梯子を登りきった。

鎖場を過ぎて少し進むと、山頂まで、ちょっと傾斜がきつくなる。
GPSの数値を確認しながら、「あと垂直に150m~」「あと少しで尾根に出るよ~」等と伝えながら歩く。
時々、後続の選手に、「先に行きますか?」と声をかけるが、ぶるんと首を振られる。

「こんなに汗かいたの初めて。こんなに水を飲むのも初めて」と、和可菜ちゃん。でも、目を輝かせて楽しんでる。

「でっかいアンテナが見えたら、山頂近いよ~」と言ってみたものの、前方に見える他の選手も、ちょっとお疲れ気味の様子。(道を譲った選手に、自分より遅いペースで歩かれるのって、どうなんでしょ…)

この辺りで、K上さんと最初の遭遇をして、ご挨拶。

「アンテナ見えてからずいぶん経つんですけど…」と、狼少年扱いされ始めた頃、ようやく毛無山頂(1650m)に到着。(9:47AM) ほぼ想定通りの展開。(やや貯金が出来た!)

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山頂にカメラさんが待機してると思ってたんだけど、人影無し。とりあえず、自分のハンディで標識看板の前で二人のコメントを撮影。

和可菜ちゃんは、ちょうどハイドレの水を飲みきったらしい。どんぴしゃ!good

「あと1.3kmくらい、ゲレンデを駆け下りるとエイドだよ~ん!」
「わ~い!ヤッター」と駆け出す二人。

傾斜が急なので、爪先や膝に負荷がかかる。「ジグザグのほうがいいかも!」と声を掛け、途中、下山中のカメラさんに追いつき、ちょっと撮影してもらう。

あとは第一関門やまびこ駅エイドへまっしぐら。

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カメラさんの指示で、自分とマネージャさんは、そのまま普通にエイドで補給。ハイドレに水を補給し、頭からシャワーを浴び、バナナに塩つけてモグモグしながら、オレンジにかぶりつく。
やがて、彼女達のエイド到着シーンの取材が始まり、しばらくカメラさんの背後で様子を見ながら待機。
その間に、K上さんが先にエイドを出発して行った。
彼女達は、この冬、所属事務所のみなさんと野沢温泉にスキーイベントに来たことがあるらしく、エイドスタッフの観光協会の方々と面識があるようだった。
「夜になったらもう一度来ま~す」と元気に手を振って、ゲレンデを登り返して風ごうろへ向かう。

風ごうろへ向う下りのシングルトラック。先週試走に来たときよりも、葉っぱが片付いていて走り易い。九十九折のトレイルを、きゃあきゃあ喜びながら駆けていく二人。このサーフェスならまだ大丈夫、とファインダーを覗きながら追走する自分。
やがて、苔むした浮き岩がポツリポツリと出現し、アドベンチャーエリアの始まりだ。

16_kazegoro

「急がなくていいから、怪我しないようにね!」と声をかけ、二人のあとからついていく。
時々、後続選手の気配を感じると、「選手通りま~す」と声をかけ、ササッと道を譲る。

岩の大きさに比例して、二人の気分も高揚してきたようだ。両手両足を使って、子供の頃に戻ったような嬉々とした表情で岩場や倒木を攻略していく。
気が付くと、舞ちゃんの口ずさむメロディが、インディジョーンズになっていた。
右手にカメラを持っているので、自分も結構慎重に、転倒に気をつけて足の置き場を決めていく。
ちょっと先行してピョンピョンと下り、降りてくる二人を正面から撮影してみたり、と。

やがて、涼しげな風を感じるようになって、「これが風穴ですか!?」って尋ねられたけど、本当の風ごうろは、この先に待ってるのさ!
 そろそろディレクターさん達が先回りして待ってるはず。と、案の定、下から「お~い」と声が聞こえてきた。待機のカメラさんは寒そうだ。

自分は一足先に分岐まで下りきり、ロケが終わるのを待つ。
風穴からの涼風で、汗が一気に冷えた感じだ。

10分くらい待っただろうか。「鳥肌立っちゃった~」と言いながら、腕をさすって二人が下ってきた。
若干、岩の名残を感じるシングルトラックを下って、一気に下界へ。
雪崩防止柵まで来ると、もう夏真っ盛りの暑さだ。そのまま舗装路を下って、カモシカコースの登り口まで走る。(あの~、皆さん、結構ペース速いんすけど…。Jogのペースが基本的にハイレベルなのねん)

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さて、ここからはジープ道をゲレンデまで登り返す。これからのコース説明をしながら。二人は得意のストックを使って。

「歩きでOKだよ~」といいつつ、先行者を何名かはパスしたような気がする。
もう登り坂はここだけだからね、と念押しをし、炎天下の乾いた林道をザッザッと踏みしめる。

「このペースで関門大丈夫ですかね?」と、マネージャさん。

「全然心配ないで~す。さっきのエイドが13時、これから戻るパークの関門が15時ですから!」  ちなみに、この時点でまだ11時くらいだった。

「このペースだと、14時間は余裕で切りますよ」、と自分。(…ロケ次第だけどね)

カモシカを登り切り、あとは下りだけ。二人のテンションが上がる。

「スカイラインコースは景色がいいから、好きなように駆け下りてって!。溝が横切ってるから、足元注意ね!」

17_skyline

両手を広げて、鳥のように駆け出す二人。カメラを回しながら、横に並んで並走したり、追い抜いて正面から撮ったり。

自分があっちこっちの角度から撮影するものだから、カメラの裏側に回り込むべく、マネージャさんもマジ走り!猛烈に速い!

そんな追っかけっこをタヌキの手前まで繰り広げ、あとは舗装路をぐんぐん下って、山の神からちょこっとトレイルを抜けて、セクション1クリア。(4時間39分13秒) 

90_down

自分の当初のプラン11時40分に対して、11時39分の到着!素晴らしい!happy02

               (セクション2 小菅神社編へ続く…)

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